ダイエットやボディメイクをする上で大事なもの

大前提として、ダイエットやボディメイクをする上で、食事のバランスが非常に重要です。




そこを踏まえた上でお話すると、糖質制限と脂質制限。



どちらかを勧めるとしたら私は間違いなく脂質制限をおすすめします。


私が脂質制限を勧める理由


どちらかといえば脂質制限をおすすめする理由は大きく3つあります。

①糖質は抜いてはいけない

脳は唯一エネルギー源として糖質を利用できます。

正確には脂質を分解して生じるケトン体を利用することもできますが、過剰なケトン体生産によって体が酸性

に傾き(ケトアシドーシス)、この状態が長く続くことによって口渇・体臭・意識障害・血圧低下などの異常
をきたします。
糖質を抜くと一時的に痩せはするものの、脳へのエネルギー源が枯渇した状態では身体の筋肉を分解してエネルギー源にしようとする働きや、体の水分量が減ることで脱水におちいる可能性があります。



あと、糖質制限は長く続けると糖質を渇望し、暴飲暴食に走るのでやめたくてもやめられないリスクがあります。



②適度な脂質を覚えることができる



厚生労働省が発表しているPFCバランスの中で、脂質に関して「総エネルギーの20~30%になるように食事を摂ること、飽和脂肪酸は7%エネルギー以下」とされています。


つまり、一日1800kcalであるとしたら360~540kcal分、重量でいえば40~60g分、飽和脂肪酸は14g以下の脂質を摂取することを推奨されています。


しかし現代は食の欧米化によって肉・
魚・卵・乳製品などの動物性食品を中心とした食事が主流になってきました。
飽和脂肪酸は動物性の油全般(常温で個体)を指すので、実は気づかないうちに摂りすぎている場合がほとんどなのです。


脂質制限(管理)を行うことで、自分がこれまでいかに脂質を摂りすぎていたのか見直すきっかけになるでしょう。

③金銭面でも続けやすい

糖質制限を行うためには、安価なお米などの主食ではなく比較的高価な肉・魚・卵・乳製品などを選ぶ必要があります。

そのため、継続するためには金銭面でも大きな負担となります。



ダイエットやボディメイクにおいて、「継続できるかどうか」が重要なポイントにもなるので、安価かつ脳に

とって必須なエネルギー源である糖質(お米)を取り入れられる脂質制限に軍配を上げます。

脂質制限を行う上での注意点

脂質制限をするからといって、脂質摂取量”ゼロ”を目指そう!はやめてください。

みなさんの体内に存在する細胞の周りには、細胞膜という重要なバリアがあります。細胞の中身を守り、細胞

内外の物質のやりとりをしてくれる非常に重要な器官です。

この細胞膜を合成するのがなんと脂肪酸で、中でも不飽和脂肪酸によって合成されています。

このように体内で重要な働きをし、かつ体内で合成できないため食事で摂る必要がある脂肪酸のことを“必須脂肪酸”といい、3種類存在します。


リノール酸、α-リノレン酸、アラキドン酸


この3種は不飽和脂肪酸であり、肉や魚ではなくエゴマ油やくるみなどのナッツ類、青魚に含まれます。


なので、油類を完全に断つのではなく、肉の脂身や揚げ物、スナック類は避けつつもきちんと不飽和脂肪酸を含む食品は摂取しましょう。



つまり、揚げ物やジャンクフードはやめて良質な脂質を適度に摂るようにしましょう。
制限ではなく管理する
糖質制限ではなく”糖質管理”を、脂質制限ではなく”脂質管理”に変えましょう。


例えば「糖質制限=糖質全部カットする」ではなく、
「糖質管理=質の良い糖質を積極的に食べるようにする」
と考えるようにしましょう。



脂質管理も同様に、脂質を全てカットするのではなく、質の良い(不飽和)脂肪酸を摂るようにしましょう。
制限ではなく管理するのが、ボディメイクやダイエットで継続できるコツです。



まとめ


最近でこそ減ったものの、いまだに糖質制限を行っている人が多い印象です。


ダイエット=糖質が敵ではありません。


むしろ糖質制限を行うと筋肉を崩壊し、代謝の悪い身体になってしまいます。


栄養学や代謝の視点からも見て、正しい知識で食事管理を行わないといけないですね。